アスペルガー症候群の特徴、見分け方、国や地方の支援、医療補助についてまとめたサイトです。
アスペルガー症候群は発達障害の一種であり、一般的には「知的障害がない自閉症」とされています。
精神医学において頻用されるアメリカ精神医学会の診断基準ではアスペルガー障害と呼びます。
対人関係の障害や、他者の気持ちの推測力、すなわち心の理論の障害が特徴とされます。
特定の分野への強いこだわりや、運動機能の軽度な障害も見られます
しかし、アスペルガー症候群の人には、カナータイプ(低機能)自閉症に見られるような言語障害、知的障害は比較的少ない傾向にあります。
彼らは、”大人の発言には掛け値がある”という疑いを持ちにくく、持ったとしても、はたして掛け値がどのくらいなのかをおもんぱかりにくいため、発言者の願望を込めて物事を大げさに表現すると狙った効果は効き過ぎることになるります。この点について具体的に説明したいと思います。
アスペルガー症候群の人は、多くの健常者と同様に、またはそれ以上に強く感情の反応しますが、何にたいして反応するかが健常者と常に異なります。彼等に欠けているもの、発達が遅れているものは、「他人の情緒を理解すること」であり、自分の感情の状態をボディランゲージや表情のニュアンス等で他人に伝えることです。
多くのアスペルガー症候群の人は、彼等の周りの世界から、期せずして乖離した感覚を持っています。
たとえば教師が、アスペルガー症候群の子供に(宿題を忘れたことを問いただす意味で)「犬があなたの宿題を食べたの?」と尋ねたら、その子はその表現が理解できなければ押し黙っており、先生に自分は犬を飼っておらず、普通犬は紙を食べないことを説明する必要があるのかどうか考えようとしてしまいます。
つまり先生が、表情や声のトーンから暗に意味している事を理解できない。つまり、アスペルガー症候群の子供は、冗談を理解できず言葉で言われたことは額面どおり真に受けることが多いのです。
また、親や教師が励ますつもりで「テストの点数などさほど大事ではない」などときれい事ばかり聞かせたり、反対に現実的なことばかり教えたりすると、真に受けてしまい、持つべき水準からかけ離れた観念を持ってしまう危険があります。
アスペルガー症候群に限らず、精神科に長期間通院するような病状を前提として、『自立支援法』の制度があります。
アスペルガー症候群は「発達障害」です。手帳制度はありませんが、「障害者」です。
しかし、一般に「障害者」と記載されている様々な優先的な扱いは「身体障害者」を指すことが多く、精神障害や発達障害は対象外です。
シルバーシートや身障者用駐車場は不可となります。
通常3割負担の医療費が1割負担で済みます。
自治体によっては精神障害者保険福祉手帳を取得できる可能性があり、所得税の障害者控除や携帯電話の障害者割引の対象となる場合があります。
その他、金銭面でのサポートではありませんが、『発達障害者支援センター』の利用ができるようになり、生活上のアドバイスが受けれるようになります。
支援内容は社会との折り合いを付けていくための教育が中心になることが一般で、詳細については各都道府県の『発達障害者支援センター』に問い合わせて下さい。